■たったたたたた、たのしいなああ。




てことで、NODA MAP 「ザ・キャラクター
」を観てきた。


劇団の後輩が、出演中、大活躍。

こだま各駅停車の旅→3周目 (旧 孕み女ちゃん) border=


アンサンブルですが、もうキャストと言ってもいいんじゃないでしょうか。



舞台やっていて、野田秀樹と芝居作りたいと思っている人、山のようにいるだろう。


稽古、楽しかったらしいし。


彼、芝居で食えるようになるなあ、すごいなあ、と鳩サブレ渡して帰る。



■で、久しぶりに野田秀樹のお芝居ですが。




こだま各駅停車の旅→3周目 (旧 孕み女ちゃん) border=



宮沢りえ、っていい舞台女優だったのね。体鍛えてるし、発声しかり。


お茶のCMみたいな楚々としたイメージだったけど、力強い、力強い。


で、絶世の美女だしなあ。



古田新太も、田中哲司も、橋爪功も、らぶ!藤井隆も好きだ!


野田秀樹も。やはり男はテンション高いといいなあ。



■相変らずの言葉遊び、体遊びで、そして古田新太で、最初は爆笑という


面白い面白いだったんだけど。




後半笑い一切なし。




昔観ていた野田の芝居は、わけのわからない華やかな世界で、胸ぐらつかまれて、ぐーるぐる遊ばされていたら、突然号泣している自分に気づく。半神とかさー、桜の森とかさー、古すぎ?


みたいな。


ファンタジーみたいなものが満載のなか、突如真実を握らされている自分に気づくみたいな。




うまく書けんが、昔観た芝居はそんな感じだったのだ。




今回、違いますわ。


ギリシャ神話を、書道教室で、写経する「ギリ写経」とか、にやにやししてたら。


宮沢りえをアフロディーテとか言うから、もっとギリシャ神話よりの話しになるかと思ってたら。




あーた。遊び、ほとんどなし。


思いっきり、サリン事件。


古田新太は、しょーこーさんだよな、どう見ても。


どストレート。




野田さんの持つ今の日本に対しての危機感が伝わる芝居。


芝居観ていなかったあいだに、前から変ってたのかもな。




宮沢りえのラストの台詞を聞きつつ、


どん!!と、客席に自分が投げつけられたような。




■けっこう後味悪くて、うーんと、考えさせられつつ。


宮沢りえがさ、最後に「幻」って文字に近づき、「幼」と書き換えるんだけど。




そう、「幼稚」だ、幼稚は罪だって、野田さんいってたよなあ。



どっかの野田さんのインタビューで
「建国記念の日の意義も知らないのに、バレンタインデーにチョコ渡すために日本中が騒いだり。あんなのやってるの日本だけだよ、チヨコレート会社の戦略にあそこまでのるかい」とか、「12月23日の天皇誕生日の祝日にクリスマスパーティーやる人多い」とか
日本人の持つ幼稚さが日本を滅ぼすみたいなこと言ってたなあ。ネットでみたような…(後でリンク貼ります)


■幼稚さは罪だ。
幼いのは、子供だけで充分なのだ。

ワールドカップ観てて気づく。
試合後のインタビューで海外の記者は
「今日の試合、つまらなかったですね。ミスも多いし。」とか言うのね。と、選手は
「いえ、前半終りのどこどこは最高です」みたいなやりとりあるんだけど、
日本はさ、「感動しました!ありがとうございました!」とかばっかり。ジャニーズのタレントとかじゃなくてナンバーに記事かいてる人ぐらいの解説者おらんかいって思うのよ。
香取慎吾に「日本を信じろ!」て言われてきゃ~っ「日本!チャチャチャ!」て気持ちわるかったよなあ。
ブブセラうるさかったけど、あの画一的な応援が聞こえなかったのはよかったなあ。
嫌いなんだよ、あれ。

話、ちょっとずれた。

すぐクレーム言ったり、値引き交渉すんのも、
痛ましい児童虐待が消えないのも
高齢者の所在不明が多いのも

原因は共通してるよなあ。
■幼稚さについて、
成熟していない日本について、
私について。
考えよう。


■芝居でも本でもネットでも、
「面白そうな人」に近づいて言って、自分の視点を開かせてもらうの楽しいなあとおもふ一日。

やっぱりつかの筧さん観に行きたいなあ。「広島」読み返そう。